- 喉のつかえ、喉に何か張り付いている
感じはございませんか? - 喉のつかえ原因は病気?ストレス?
- 喉のつかえ・違和感から考えられる病気
- 喉のつかえ・違和感がある時の
検査・診断 - 喉のつかえ・違和感がある時の治療方法
喉のつかえ、喉に何か張り付いている感じはございませんか?
喉のつかえ感や異物感は、様々な原因で起こりますが、近年増加傾向にある逆流性食道炎、特にその中の咽喉頭逆流症の可能性も考えられます。
咽喉頭逆流症は、診断が難しく、見逃されやすい病気としても知られています。
胃カメラ検査が有効な診断方法ですが、検査を受けずに症状に悩まれている方も少なくありません。
反対に、実際には逆流性食道炎ではないにもかかわらず、誤って逆流性食道炎の治療が行われ、症状が改善しないケースも存在します。
以下のような症状が続く場合は自己判断せず、まずは医療機関を受診することが大切です。
- 喉に違和感がある
- 喉や口の中がなんとなく酸っぱい感じがする
- 喉がつかえている感じがする
- つばや食べ物が飲み込みにくい
- 喉に何かが詰まっている感じがする
喉のつかえ原因は病気?
ストレス?
喉のつかえ感は、喫煙や睡眠不足、ストレスなどが原因で起こることがあります。
タバコに含まれる有害物質は、声帯や気管などに炎症を引き起こしやすく、喉のつかえ感の原因となることがあるため、喫煙習慣があり、症状が気になる方は、禁煙を検討してみましょう。
また、逆流性食道炎や咽喉頭酸逆流症など、胃酸が食道や喉まで逆流することで起こる病気も、喉のつかえ感の原因として挙げられます。
喉のつかえ・違和感から
考えられる病気
喉のつかえや違和感の原因として最も多いのは、逆流性食道炎です。
特に、胃酸が喉まで逆流する咽喉頭逆流症では、喉のつかえや異物感を強く感じる傾向があります。
また、貧血や自律神経の乱れ知覚過敏などが原因で起こる咽喉頭異常感症でも、喉のつかえや違和感が現れることがあります。
また、以下で説明する病気も、喉のつかえや違和感を引き起こす可能性があります。
症状が気になる場合は、自己判断せず、医療機関を受診してください。
逆流性食道炎
胃酸が食道に逆流し、食道の粘膜に炎症を起こす病気です。
胸やけや、酸っぱいものが口に上がってくる症状が主ですが、喉に何か詰まっているような感じ、咳、胃の痛みを感じることもあります。
胃酸が逆流してしまう原因には、食道と胃の間の筋肉が緩んでしまったり、お腹の圧力が高まることが挙げられます。具体的に言うと、太りすぎや猫背、食べ過ぎや飲みすぎといった生活習慣が、逆流性食道炎を悪化させることがあります。
扁桃炎など
ウイルスや細菌への感染によって、咽頭、喉頭、扁桃などの喉の組織に炎症が起こる病気です。
喉の腫れによって、つかえ感や飲み込みにくさが生じ、発熱、倦怠感、頭痛などを伴うこともあります。
風邪
主にウイルスへの感染によって起こる、急性の上気道炎です。
喉の腫れによって、強い喉のつかえ感が生じることがあります。
その他、発熱、鼻水、咳などの症状が現れることもあります。
ポリープ・がん
食道ポリープや食道がんによって、喉のつかえ感を感じることがあります。
当院では、精度の高い胃カメラ検査によって、微細な早期がんの発見も可能です。咽頭や喉頭の粘膜も注意深く観察します。
カンジダ性食道炎
カンジダという真菌(カビの一種)によって、食道の粘膜に炎症が起こる病気です。
カンジダは、健康な人でも口の中や腸などに存在している常在菌ですが、免疫力が低下すると異常に増殖し、炎症を引き起こすことがあります。
好酸球性食道炎
アレルギー反応に関わる白血球の一種である好酸球が、食道に過剰に集まることで、慢性的な炎症を引き起こす病気です。
胃カメラでの組織検査で診断することができます。
アレルギー
花粉やハウスダスト、薬など、アレルギー反応を引き起こすアレルゲンが口や喉に入ると、粘膜が腫れて喉のつかえ感を生じることがあります
喉のつかえ・違和感がある時の
検査・診断
喉のつかえの原因を特定するために、まずは喉の診察を行います。その後、必要に応じて胃カメラ検査を行い、喉や食道周辺の状態を詳しく調べます。
当院では、高精度な内視鏡システムを導入しており、ハイビジョン画質で、喉や食道の粘膜などを直接観察することが可能です。
また、鼻から内視鏡を挿入する経鼻内視鏡検査を選択できるため、患者様の希望に合わせた検査が可能です。
内視鏡検査で異常が見つからない場合は、問診の内容や症状などを総合的に判断し、適切な診断を行います。
喉のつかえ・違和感がある時の
治療方法
喉のつかえや違和感に対しては、原因となる病気に応じて、適切な治療法を選択します。
ただし、検査を行っても、喉の違和感やつかえ感の原因となる病気がはっきりと特定できないこともあります。その場合は、食道炎などの治療薬を一定期間服用していただきながら経過観察を行い、薬の効果をみながら診断を進めていきます。
例えば、食道炎の薬が効けば、原因が食道炎である可能性が高いと判断ができます。このような治療法を、診断的治療といいます。これは、色々な病気の原因を突き止めるための大切な方法の一つです。消化器の病気では、よく使われる治療法になります。