超音波検査とは
超音波検査は、人の耳に聞こえない高い周波数の音波(超音波)を利用して、臓器の状態を調べる検査です。
検査は、超音波を発生させる機械を体の表面に当てるだけです。 特別な準備は必要なく、短時間で簡単に検査を受けることができます。
体に超音波を当てると、体内の臓器から超音波が跳ね返ってきます。 この跳ね返ってきた超音波を電気信号に変換し、画像化することで臓器の形や状態を把握することができます。 反射波は英語で「エコー」と呼ばれるため、超音波検査は「エコー検査」とも呼ばれます。
消化器内科が行う
「腹部超音波(エコー)検査」
消化器内科において、腹部超音波検査は多くの情報を得られる重要な検査です。 エックス線撮影やCT検査のように放射線被曝の心配がなく、安全かつ苦痛もなく検査を受けることができます。
また、腹部超音波検査は、医療現場で頻繁に行われている検査であり、操作も比較的容易です。 しかし、診断に有効な画像を的確に得るためには、正確な解剖学的知識、病態を含めた病気への理解、豊富な経験などが必要とされ、検査を行う医師の技量によって、検査の質が大きく左右されます。
腹部超音波検査では、肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓などの実質臓器の観察に加え、見えにくい消化管(胃、小腸、虫垂、大腸)の観察も行います。
クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の活動性評価にも有用な検査であり、内視鏡検査のような負担もなく受けていただけます。 また、消化管の動きの評価をリアルタイムで行うことも可能です。
腹痛に対して、すぐに胃腸薬を処方するのではなく、消化管も超音波検査で観察することで、急性胃粘膜病変、胃アニサキス症、胃潰瘍、進行胃癌、感染性腸炎(ウイルス性か細菌性かの鑑別も含む)、憩室炎、急性虫垂炎、進行大腸癌などを診断できるケースが多くあります。
当院の超音波検査の特徴
御堂筋線「淀屋橋駅」より
徒歩1分
当院は地下鉄御堂筋線「淀屋橋駅」南改札12号出口から徒歩1分の場所にあり、大阪市内からのアクセスにとても便利な立地です。
お車でご来院の際には、近隣のコインパーキングをご利用ください。
最新鋭の機器を使用した
正確な検査
当院では、最新鋭の機器を導入し、患者様に最良の医療を提供できるよう努めています。
高度な超音波機器を用いることで、実質臓器だけでなく、消化管も内視鏡検査を行わずに検査できる場合があります。 超音波検査は、緊急性の高い症状に対して迅速に診断を行うための検査としても、検診などで指摘された血管腫や胆嚢ポリープなどをさらに詳しく調べるための検査としても、幅広く活用されています。
超音波検査の最大の利点は、体に負担が少なく、安全で侵襲性の低い検査であることです。 痛みや不快感が伴わず、下剤の服用などの事前準備も必要ありません。
当院では、高レベルな技術と豊富な経験に基づき、患者様に安心・安全な超音波検査を提供できるよう、日々努力を重ねております。
幅広い検査内容に対応
当院では、以下に示す部位の超音波検査を実施しております。
肝臓、腎臓、胆のう、膵臓、脾臓、前立腺、子宮、卵巣などを調べる腹部超音波検査、甲状腺、唾液腺、頸部リンパ節を調べる甲状腺超音波検査、体表のしこりを調べる体表超音波検査を行なっています。
当院では最新の超音波検査機器を導入しており、お腹の病気だけでなく、甲状腺がんの精密検査も可能です。 血流をカラードップラーやパワードップラーで描出することで、通常の画像(Bモード画像)による超解像度での診断に加え、血流の有無を判断材料とした精密な検査を行うことができます。
当日の検査も可能
当院では、症状が重い方、あるいは診察の結果、早急に検査が必要と医師が判断した場合は、できる限り当日中に検査を受けていただけるよう体制を整えております。
健康診断の結果、精密検査が必要と指示された方は、事前にお電話にてご相談ください。
なお、当日検査の可否は、当日の予約状況や診察状況、患者様の食事状況などによって異なります。 あらかじめご了承ください。
プライバシーに配慮した個室で安心できる検査
当院では、超音波検査を行う際は、患者様のプライバシーに配慮し、個室の検査室をご用意しております。
安心して検査を受けていただけます。
超音波検査の対象とは?
肝臓、胆のう、胆管、膵臓、腎臓、脾臓、腹部大動脈といった臓器が、腹部超音波検査の対象となります。
このような方は超音波検査の
対象です
以下のような症状がある場合には超音波検査を行います。
- 検診で肝機能の異常を指摘された
(血液検査でAST、ALT、γ-GTPなどの数値が高かった) - 脂肪肝と診断された
- 糖尿病と診断された
- お腹の痛みがある
- 背中の痛みがある
- 体のだるさがある
- 食欲がない
- 白目の部分や皮膚が黄色い(黄疸)
- 脚がむくむ
- お腹が張る(腹水)
- 脚がよくつる
- 体がかゆい
超音波検査で分かる病気
超音波検査でわかる病気は数多くありますが、肝臓がん、腎臓がん、胆嚢がんなどの悪性腫瘍はもちろんのこと、血管腫などの良性腫瘍、胆嚢や腎臓にできる結石など、病気自体が形を成すものに対して、特に有効です。その他、脂肪肝やのう胞なども、健康診断でよくみられる異常所見も発見できます。
また、腹部超音波検査では、お腹の中の様々な臓器の病気を調べることも可能です。
なお、腹部超音波検査を受ける際は、食事を抜いて来院していただく必要があります。検査を受けるには、事前に医師の診察が必要ですので、お気軽にご相談下さい。
【臓器別】超音波検査で
分かる病気
肝臓の病気
- 肝臓癌
- 肝硬変
- 肝炎
- 肝のう胞
- 血管腫
- 脂肪肝など
膵臓の病気
- 膵臓癌
- 膵炎
- 膵のう胞
- 膵石など
腎臓の病気
- 腎臓癌
- 腎のう胞
- 腎結石
- 水腎症など
胆のうの病気
- 胆嚢癌
- 胆嚢ポリープ胆石
- 胆嚢腺筋症
- 胆管炎
- 胆管がん
脾臓の病気
- 脾腫
- 副脾
- 脾腫瘍
その他の臓器
- 前立腺
- 子宮・卵巣
- 腹部大動脈
- 胃や腸などの一部の病気
腹部超音波検査の流れ
1ご予約
腹部エコー検査は、外来受診時にご予約いただくか、お電話またはWEBからもご予約いただけます。
2当日(ご自宅)
朝食は摂らずにご来院ください。
検査の1時間前までに、コップ2杯程度の水を飲んでください。
膀胱に尿が溜まった状態で検査を受けていただきます。
リラックスして検査を受けていただけるよう、ゆったりとした服装でご来院ください。
3受付
検査予約時間の5分前にお越しいただきます。
4検査開始
診察台に仰向けに横になり、衣類をずらして腹部を露出していただきます。
お腹に、超音波を伝えやすくするための潤滑ゼリーを塗ります。
超音波検査装置(プローブ)をお腹に当て、超音波を送りながら、 肝臓、胆のう、膵臓、脾臓、腎臓、膀胱、前立腺、子宮などの状態を観察していきます。
検査時間は約15分です。
検査終了後、温かいタオルでゼリーを拭き取らせていただきます。
5医師より説明
検査後は、医師より結果の説明をさせていただきます。
検査結果のレポートをお渡しします。
超音波検査の費用
検査内容 | 費用 (3割負担の場合) |
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診察料 | 約1,000円~2,000円 |
超音波検査 | 約1,050円~2,640円 |
合計 | 約2,000円~3,000円 |
※費用はあくまで目安の値段となります。処置内容などによっては多少の変動があります。